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戦国やらいでか…【戦国やらいでか】烏骨鶏のとら【にわとり戦国時代】

2015/11/12

 第2話 烏骨鶏1

烏骨鶏(うこっけい)とは、ニワトリの品種名である。英名はSilky Fowl。

烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色である。羽毛は白と黒がある。成鳥でもヒヨコ同様に綿毛になっている。
  


追記: 烏骨鶏のとらは、名古屋で生まれた。

名古屋城で兄・大三元、弟・アスラとともに

三兄弟の次男として育った。

時代は、戦国時代。

軍鶏、比内鶏、名古屋コーチン、各地鶏、烏骨鶏が覇権を争う

にわとり戦国時代であった。



長男は麻雀が大好きで盲牌が得意だった。

いつも、烏骨鶏がたくさんいるという

中国に行ってみたいと言っていた。



末弟のアスラは動きが素早く、負けん気が強かった。

カラスと何度も揉めたが、

その度に勝利する腕白な弟だった。



とらはもちろん、兄の大三元も親の事は

一切覚えていなかった。

気付いた時から、三人で育っていた。



食事は毎日、名古屋城から出るゴミを

漁り飢えを凌いでいた。



食事は熾烈な奪い合いだった。

大三元が先頭で突入し、アスラが周囲のカラスを威嚇する

その間にとらも突入し、食料を食べるのだが

とらは食べるのが遅かった。


大三元やアスラが食べ終わっても

とらは半分も食べておらず、

とらの食事はカラスに奪われてしまうことも、しばしばあった。



また、とらは体も弱かった。

体は痩せていて、すぐに病気にかかった。

その度に、大三元やアスラは、

カラスと食料を奪い合いながら、

とらの分まで確保してくるのだった。



また十分な食料が確保出来ない場合は

2匹とも自分より、とらの食事を優先させていた。



名古屋城は特に支配するにわとりがおらず、

カラスと烏骨鶏が共存していた。

日々、カラスとの熾烈な戦いはあったが

兄弟3人で力を合わせ、生きぬいていた。



動きが遅く、体も弱いとらだったが、

兄弟の中で一番、頭は良かった。

本が好きで、事あるごとに資料館で

ありとあらゆる本を読み、勉強した。

中でも麻雀や、将棋といったものが得意で

兄の大三元もこれには舌を巻いていた。



また語学力も非常に高いものがあった。

とらは兄弟の中で、唯一カラスの言葉が分かった。

大三元はよく言った。

カラス達は弱いお前を狙って襲い掛かるし、

食も細い。だが、お前は一番頭が良い。

お前は一族の誇りで、立派な軍師になれる。

今はたった3匹。たった3匹だが

お前は我が軍の立派な軍師だ、と。

大三元は誇らしげに語るのだった。



ある日、カラスが大騒ぎをしていた。

「コーチン コーチン もうすぐ来るぞ」

「コーチン コーチン お城を落とすぞ」

とらは最初、カラス達が言ってる事の

意味が分からなかったが

カラス達と会話を続け、とらは理解した。



名古屋コーチンと呼ばれるにわとり達が

名古屋城に棲むとら達3匹の烏骨鶏や

カラス達を排除する為に

もうすぐやってくる、というのである。



とらは兄に話した。

大三元は「すぐここを出て、北に向かおう」と決断した。

名古屋コーチンの噂は、大三元も聞いていた。

得意の集団攻撃でどんな強いにわとりも打ち倒し、

負けたにわとりは全ての毛をむしり取られて、殺されるらしい。

そういった残虐な噂を聞いていた。



かくして3匹は名古屋城を出る準備を開始した。

弟は周囲の偵察に出て、とらと大三元は引っ越しの準備を急いだ。

しかし、ここでとらの体調が急変した。

高熱が出て、とても動ける状態では

なくなってしまった。

大三元は、とらの回復を待つ事にした。

さすがに、とらをずっと抱えて移動するのは

外敵から身を守るのが難しく、不可能だった。

また、とらを置いていく事だけは

絶対にしないつもりだった。



アスラは偵察に出ていた。

名古屋城周辺に異常は無かった。

しかし、ある日、西の方角の大地に

大量の砂埃が舞っている事に気がついた。



群れが移動していた。

大量の名古屋コーチンの群れだった。

しかも、こちらに向かっている様子だった。

数は分からない、だが数え切れない程

居るのは確かだった。

「なんだあれ・・・急いで兄ちゃんに報告だ!」

アスラは、大三元に報告した。

もはや、一刻の猶予も無かった。



しかし、とらの容体は回復していなかった。

大三元は意を決して、その日の晩に、とらを抱えて移動する事にした。

アスラに周辺を注意させ、大三元がとらを抱えて運んだ。

おそらく、敵も偵察を飛ばしている。

偵察部隊だけでも、相手にするのは

厳しい状況で、大三元は用心深く

見つからない様に移動した。



一つ目の山場と踏んでいた庄内川を

何とか越えた。

今のところ、名古屋コーチンには気づかれていない。

庄内川で休憩する事にした。



とらの容体は思わしくない。

かなりの高熱だった。

大三元は、これからの事をアスラに話した。

まず、夜明けまでに木曽川を越える。

それからさらに北へ向かい、

美濃の関所を抜ければ、おそらく大丈夫だ。

そのまま金沢までいく。

金沢にはニイ・ボウという中国烏骨鶏がいる。

そいつは気心の知れた仲間だから

きっと助けてくれる。

いいか、アスラ。これは戦争だ。

生きる為の戦いだ。

今まで話していなかったが、

烏骨鶏はその肉を食えば不老不死になると

間違った迷信が、この国には広まっている。

敵を残虐に殺す名古屋コーチンなら

当然、オレたちの身を狙ってくる可能性はある。

だから、絶対に生き延びるんだ。

3人揃って、逃げるんだぞ、いいな。

アスラ、とら。

2匹とも頷き、出発した。

木曽川を目指し、北上した。



その途中の小牧付近で、名古屋コーチンの偵察に見つかった。

偵察は5匹いた。

威力偵察だったが、アスラの敵では無かった。

3匹アスラが倒し、2匹は逃げた。

アスラは「オレTUEEEE!!」と

叫んで喜んでいたが、大三元は浮かない表情だった。



名古屋城が目的なら、追撃は来ないはずだ。

しかし2匹逃した事に加え、町外れの小牧に

威力偵察が来ていた事も大三元には

不安要素となっていた。



やってしまったものは仕方ない。

進もう。とした時、とらが口を開いた。

「兄上、これは読まれています。

おそらく木曽川にも、関所にも

伏兵がいるでしょう。」

大三元が驚いて理由を聞くと、

偵察が西では無く、東へ逃げた事。

元々、烏骨鶏は中国の鳥。

名古屋から北の進路は封じられるのが

自然だという。

しかし、大三元は別のルートを知らなかった。

とらは知っている様だったが、

そこまで話し終えると激しく咳込み、

血を吐いた。

大三元は、とらにもうしゃべるな、といった。



更に北上し、木曽川に着いた。

川を渡り始めたところで、

クワーーー!!と、かん高い鳴き声があたりに響いた。

すると川の両岸に、大量の名古屋コーチンが現れた!

数は両岸ともに100以上、いた。



「どうする、兄ちゃん。やっちゃうか。」

アスラは全く物怖じしていなかった。

大三元は何かを覚悟した表情で、アスラに話した。

「いいか。アスラ。とらは対岸まで

兄が運ぶ。それからは、お前がとらを運べ。

名古屋コーチンどもの相手は兄がする。

いいな。とらは以外と重いからな。

それまで力を溜めておけよ。」

アスラは頷いた。

後ろの名古屋コーチンは見てるだけだった。

川を渡りきって、疲れてるところを

対岸の味方に襲わせるつもりだろう。



大三元は渡り切ったところで、

とらをアスラに投げ渡した!

「走れ!!」

アスラは、とらを受け取るや否や走り出した!

「おも!意外と重いよ!にいちゃん!」

「いいから、つべこべ言わずに走れ!」



アスラの目の前には

名古屋コーチン達が立ちはだかる。

しかし、大三元が突進して弾き飛ばした!

大三元が作った道を、アスラも駆け抜けていく。

大三元の羽毛は逆立っていた。

アスラはそんな兄を見るのは初めてだった。



ついに包囲網を突破したところで

大三元が失速し、アスラが前に出た。

「アスラー!走れー!」

後ろから、大三元の声がした。

あれ?兄ちゃんは?と思ったが、

アスラはとりあえず走る事にした。

意外と重いので、あまり余裕は無かった。

かなり必死に走らないと、どの道

名古屋コーチンに追いつかれる。

アスラは美濃の関所に向かって必死に走った。



大三元の体は、とっくに限界を超えていた。

名古屋城からずっと、一人でとらを抱えて

川を2つも越えたのである。

爪1つ動かせないくらい、疲労していた。



しかし、名古屋コーチン達が

とら達に追撃部隊を出す準備をしているのを見た。

アスラが俊足とはいえ、とらを背負って

逃げ切るのは至難の業だというのは

大三元にも充分理解できた。



大三元は全ての力を使い切る覚悟で

もう一度、全神経を集中し、闘志を燃やした。



弟達は、オレが守る。

何があっても、たとえ死んでもー。

再び、大三元の羽毛が逆立ち始めた。

そして、100羽以上いる名古屋コーチンの群れに突進した。

大三元は追撃隊まであっという間に壊滅させた。

付近の名古屋コーチンは、増援を呼び

大三元の対応に追われ続けた。



その後は、増援に増援を重ね、数で戦う名古屋コーチンに対し

大三元はたった一人で戦い続け、

増援に来た名古屋コーチンの全てを倒し、

日も高く昇った頃、大三元はその動きを止めた。

名古屋コーチンの被害は1000を超えた。



アスラは、近くで足音がしない事を感じ、歩き始めた。

後ろを見たが、大三元はいなかった。

アスラは途端に、物凄く心細くなったが

考えるのは、今は止めた。

今は美濃の関所を抜けなくちゃ。

朝日が昇り始めていた。

当初の計画では、美濃の関所には

敵はいないはずだった。

でも、さっき伏兵がいた事を考えると

関所に敵がいてもおかしくないな。

アスラも考える様になっていた。



関所に敵がいたらどうしよう。

まず、関所の敵を全員ボコボコにしてから

とら兄ちゃんを運べば良いか。

そんな事をアスラは本気で考えていた。

が、その間にとらを人質に取られたら

嫌だなと思い、止める事にした。



シンプルに強行突破しよう。

そう考えた。

美濃の関所に着いた時、既に日は高く昇っていた。

アスラは遠くから様子を伺っていたが

やはり名古屋コーチンの手は回っている様だった。



しかし、ボロボロになった名古屋コーチンがやってきて、

大騒ぎしてから、関所の見張りをほとんど連れて行ってしまった。



ラッキー!アスラは小躍りした。

しかも、昼飯時で見張りが減り、

結局、たった2人になった。



アスラは、これはこの上ないチャンスだと思った。

とらを背負い込み、何があっても自分から

落ちない様に厳重に縛り付け、機会を待った。



13時、見張りが交代した。

昼飯を食った兵士が見張りについた。

ちくしょう、腹減ったなあ。

アスラは葉っぱを食べ、とらにも与えながら

そう呟いた。



しばらくすると、昼飯を食った兵士が寝始めた。

アスラはこの時を待っていた。

アスラは関所に突入した。

兵士は寝ている。名古屋コーチンだ。



アスラは関所を難なく突破した。



関所を通過したところに親子がいた。

昼休み中に弓矢の打ち方の練習をしていた

名古屋コーチンの親子だった。



父親の左手には大きい弓が握られ

その右手には、長い矢があった。



アスラは一瞬怯んだが、走り出した。

足を止める訳には行かない。

男が弓を引いている。

そんな気がした。

くそっいつもなら華麗にダンスでもして

余裕で避けてやれるのに!

男が弓を放つ!そんな気がした。

このままじゃ、とら兄に当たる!

アスラは身を翻した。

そして、放たれた矢に射られた。



アスラは、その後も走り続けた。

頭の中では、ひたすら痛い、息が苦しい

痛い、息が苦しい、そんな事を

繰り返しながら、ずっと走り続けた。


とらは泣いていた。

先程の矢は、確実にアスラの喉元を貫いていた。

もはや、アスラに余力はないはずだった。

しかし、アスラは止まらなかった。


アスラは一体、どこに向かって走っているのか。

自分では分からなくなっていた。

ひたすら走り続けた。

もう、自分が息をしている事さえ、

分からなくなっていた。

日が沈み、夜になり、高く月が昇った。

目の前の光が、海に映った月である事に気付き、

アスラは海までたどり着いた事を理解した。

そして、急に目の前が白くなり、

その場で倒れこんだ。



その日の夜、ニイボウは麻雀をしていた。

役満をあがられ、オケラになった。

なんでやねん!くそっついてねえ!

ニイボウは徹夜で麻雀する気だったが

資金が底を尽きたので、早々と賭場を後にした。



外は、月が煌々と照らしていた。

いやー、美しいねえ。平和だねえ。

そんな事を思いよぎったところで

「ドサッ」という、何か嫌な感じのする音を聞いた。



ニイボウは勘が良かった。

これはアレやな。

見にいったら面倒な事に巻き込まれるアレや。

面倒ごとは御免やで。

ニイボウはあえて、音がした方向を

見ずに家に帰った。



帰る途中でポリス鳥に会った。

この辺のポリスは新潟地鶏だ。

ニイボウら烏骨鶏とは友好的だが

最近、勢力範囲が広がり、

態度が急に大きくなってきている。



ポリスは灯りをニイボウの顔に押し付け

何でこんな時間に出歩いとんねん

夢遊病か?ちょっと職質しよか?

とケチを付け始めた。



ニイボウは、なんでワイばっかり!

ああ、今日はついてない!と嘆いた。

そして、さっきの不審な音を思い出した。



そうだ!おまわりさん、あっちです!

あっちから不審な音がしました!

ニイボウはポリス鳥から逃げたい一心で、

音がした方向を差した。



ポリス鳥は、何を言っとんねんお前〜

アホンダラ〜助かりたいだけなんちゃうか〜自分〜

といいつつ、その方向を気にし始めた。



ニイボウはその隙に逃げようとしたが

ポリス鳥にクビ根っこを掴まれ、逃げられなくなった。

結局、現場まで案内する事になった。



現場に案内すると、そこには

矢に射られた烏骨鶏、その背中には

厳重に縛り付けられた烏骨鶏という

恐ろしい修羅場が展開されていた!



な、なんやねんお前コレェ・・

ポリス鳥は明らかに動揺していた。



ワ、ワイは知らんです。ホンマに知らんです。

ニイボウも震えていた。



なんやねん、アレ。烏骨鶏やぞ。

烏骨鶏が何で射られとんねん。

まさか内地からやってきたわけじゃあるまいし…

しかし、ニイボウは昔、内地で一緒に

麻雀をやった烏骨鶏の仲間に

倒れている烏骨鶏の顔が似ている事に気が付いた。

な、内地で何が起きてるんや・・・。



おまわりさん、まずは救急とお医者さん呼びましょ!

まだ2匹とも息がありますよって!

おまわりさん!

その晩、平和だった金沢に衝撃が走った。


続く!


次回予告


ついに名古屋から金沢まで逃げ切った

とら、アスラ!

しかし、アスラは生きているのか!

とらの病気は治るのか!

ほのかに漂うニイボウの一般キャラ臭!

そして、とらはニイボウとともに

病気の治療の為、中国への渡航を決意する!

次回、ワシの戦争日誌「烏骨鶏2」

中国に行っチャイナ!


wasi








ツイッターも宜しくね!カダ@DQ10(@DQ10kada

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