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戦国やらいでか…【戦国やらいでか】烏骨鶏2【番外編】

2015/11/13

 第3話 烏骨鶏2


ワイや。


ニイ・ボウや。

なんでこないな事になったんやろうか。


前回までのあらすじや。


賭場からの帰り道に行き倒れになってる烏骨鶏を発見したんや。


烏骨鶏はな、もともと中国が起源と言われている鳥や。

日本には、なかなか居ない鳥なんや。

特徴的な形をしているから、日本ではペット用として輸入された他、

食べると不老不死になる、なんてな。

そんな迷信すらあった鳥や。

まあでも高級な鳥や。

名古屋コーチンなんか比較にならんで。


ワイも烏骨鶏や。

この行き倒れになった2匹の烏骨鶏も

食用の雛がある程度育ってから、

食われる前に脱走したんや無いかと思うで。

  


追記: ワイはニイボウや。

金沢で船大工やっとる。

ワイの船はどれもこれも一級品やで。

中国なんかひとっ走りや。


今日は何や知らんが、烏骨鶏の仲間が死にかけているんやと。

同じ烏骨鶏でも他人やで。

そのお見舞いに行くんや。アホか。


何でも身寄りの鳥がいないらしい。

そんで同種のワイが面倒みろって事になったんや。

そんなんありえるか。アホやろ。

まあおかげで仕事休めたけどな。


まあ、適当に見舞い行ったろ。

お、この病院か。しょぼい病院やな。


最初は、矢ガモじゃない、矢がささっとった烏骨鶏や。


うーわ。包帯ぐるぐる巻きやで。

(良く生きてるなアレ・・・。)

なんか大変そうやし、もう一匹の方、見にいこ。


コンコン。

おーい、生きてるかー。入るでー。


ゴホッゴホッガハ・・・

そこには激しく咳をして、吐血する烏骨鶏の姿があった。


ひいいいい。せんせー!せんせー!血ですー。血ー。

血ー吐いてますよーあいつー。やばいですよー!

なんかやばいですー!

ニイは医者を大声で呼び続けた。


医者はビニールのスーツを着込んで現れた。

(ちょっと厳重すぎやしませんか、先生・・・・。)


医者は一通り、血を吐いた烏骨鶏の処置を済ませると

もう大丈夫です。後で来てください。といい、足早に出て行った。


お、おう。元気か、兄弟。

ワイはニイや。ニイさんって呼んでくれ。


その烏骨鶏は、ニイの言葉を聞くと泣き始めた。

なんやなんや、なんやねん。女の子か。

ちゃんと話しーや。

まず、名前はなんや。うん、とらか。虎?

(名前だけは立派やな・・・)

で、どこから来たんや。

うん、名古屋か。やっぱり、そうか。

ワイな、君の親族かなんかの大三元ってヤツと友達なんや。

(また泣き始めた・・・なんやねんコイツ)

大三元はどないしたんや。うん。

なに?名古屋コーチンに捕まった!?・・・マジか。

(やばいで・・・名古屋コーチンはやばいで。あいつらマジキチや)

うん。そうか。それで矢がささっとった弟と一緒に逃げてきたんか。

そうか。よー逃げてきたで。

うん、もうここは安全やからな。ここは金沢や。

新潟地鶏の勢力圏やが、そんなに支配力も及んでない所や。

名古屋コーチンはここには来ないと思うで。大丈夫や。

うん。しっかり休んでな。うん。

ほな、ワイ、また来るからな。


ニイは病室を出ると、医者のもとへ向かった。

先生、どうなんです?2匹とも相当やばそうですよ。

片方はグルグルやし、片方は血ー吐いてますやん。

医者は言った。「結核って知ってます?」

ああ、アレやろ。いわゆる、死の病とか言われてるやつ。

それがどうかしたんですか。

医者「矢がささってる方はね。どうでも良いの。あれは回復力あるし」

  「多分、1ヶ月もかからないんじゃないかな。完治まで」

  「もう1匹の方はね。早ければ死にます。1ヶ月以内に。結核で」

  「あと後で、あなたの血の検査をさせて下さいね。移ってるかもしれないから」


ファッ!?ワイですか?なんで?なんでワイが検査・・・

医者「あなた何も知らないでしょ。結核は飛沫感染・空気感染というのがあってね」

  「あなたはもう2つともクリアーしてるの。だから検査。オケー?」

ニイは血を抜かれながら、なんでやねん・・・なんでやねん、と

うわ言の様に繰り返した。


その日、ニイは帰宅してから久しぶりに賭場にいかずに考えた。

まず名古屋コーチン。さすがに新潟までは追ってこないやろ。

(しかし、ニイの頭に羽毛を全て剥かれた鳥の死骸がよぎる。)

ヒイィィ。アカン。あいつらマジキチや。

どうせ、軍鶏か比内鶏が潰すんやろうけど、

それまで中国に逃げるか・・・。

あとはとらか。気の毒やが、諦めるしかないなー。

余命1ヶ月か。

移らない病気なら中国に連れてってやってもええんやけどな。

まあ結核なんて無理ですわ。無理無理。

寝よ、寝よ。


数日後、医者に呼び出されたニイは結核の初期段階である事を通告された。

あ、ありえん・・・。ありえへん。

先生!先生!助けて下さい、先生!

医者「ちゃんとマスクして下さい。マスクね。あなた保菌者なんだから」

  「実際、今のところ日本には結核を治す手立てはありません」

  「まあ、あなたは初期段階ですから5年でしょうか。」

  「あ、ごめんなさい。鶏でしたね。4か月ぐらいですね。」

ファー!?ニイは倒れそうになった。しかし、踏みとどまった。

日本には・・・ですね。中国ならあるんですか、先生!

医者「実際、中国でも多分無いと思います。」

  「でも、行く価値はあるんじゃないですかね。あなた烏骨鶏でしょ」

  「中国はあなたの方が詳しいんじゃないですかね。」

  「あと出来れば、病室の保菌者も連れて行って下さい。あれ、迷惑だから」

鬼か!保菌者保菌者いいくさりおって!

あんたは患者に全然寄りそっとらん!鬼や!

移れ!移ってしまえ!ワイの結核をアンタに移したるわ!


そういうと、ニイはとらの病室に行った。

とらは起きていた。

おう、とら。単刀直入にいうで。このままじゃお前は死ぬ。


とらは頷いた。


ワイと一緒に中国に行けば、なんやわからんが、助かるかもしれん。

この病院からも、出て行った方がいいみたいや。

病室が満杯や、いうてな。

弟の方は心配せんでええ。もう時期に治るんやと。

どや、ワイと一緒に中国行くか。


とらは、天井を見据えた後、頷いた。

よっしゃ、じゃあワイが直ぐに手続きしたるさかい、待っとれや。

ニイは中国まで行く手続きをした。


まさか自分が設計した中国往来用高速船に自分が乗る事になるとは

皮肉やな・・・ニイは絶望的な気持ちを抑えつつ、

中国行きの準備を進めるのだった。


2日後、とらとニイを乗せた船は上海を目指し、金沢港を出港した。

途中、天候にも恵まれ、無事に1週間で到着した。


しかし、この間もとらの容体は日に日に悪化し、

ロクに会話をする事も難しくなってきていた。


上海についたニイは、名医を探した。

上海は都会だったが、結核を治せる医者は見つからなかった。


その代わり、何でも病気を治せる仙人がいるという話を聞き、

その仙人がいるという四川省、成都に向かった。

その仙人の名は呉普。


半信半疑だが、それでもそれに頼るしかなかった。

ニイも最近、咳をする様になっていた。

とらに至っては相変わらず吐血し、声も枯れていた。


成都で呉普を探した。

峨眉山という山にいると聞き、峨眉山に登った。

とらを担いでいくのはしんどかったが、やるしかなかった。

仙峰寺という寺にいるらしい。

朝一番で登り始めたニイだったが、寺についたのは夜だった。

もはや、結核じゃなくても死にそうなニイだったが

呉晋は笑顔で迎えた。

呉晋「あなた方が来ると、先生が仰ってたので待っていました。」

(先生?まあいいや)

さ、さいですか。あ、あのもう本当にこいつとか、いやワイもですけど

死にそうなんで、助けてもらえませんかね。

結核って病気なんです。

呉晋「それでは、この抗ウイルス薬を飲んでください。」

抗ウイルス?なんやそれ。


ニイは正露丸のような薬をもらい、それを飲んだ。死ぬほど不味かった。

とらにも与えた。相当不味かった様で、むせていた。

これで治るんですか、先生。

呉晋「毎日飲めば治ります。治るまで、ここで治療するといいでしょう」

(うほ!らっきー!)

なんや、随分サービスいいですな。

何せ、片道10時間以上もかけて来たんで下山しろと言われても

野宿しかありませんでしたわ!

呉晋「食事もありますので、後で食べてください。その代わり・・」

  「後で先生の相手をしてください・・・」

なんや引っかかるな。先生の先生がおるんかい。

でもまーただ飯、ただ宿や!これ以上、うまい話は無いで!

ただで薬ももらえたし、うまうまやでー!うまうまー!

飯も、うまー!うひょー!


浮かれるニイを呉晋は冷ややかな目で見ていた。


とらは考えていた。この人は一体、何者なのか。

こんなに簡単に薬が貰えるなら、行列が出来てもおかしくない。

それなのに、登山者は他にほとんど見当たらなかった。

そして、この状況。とらには違和感しかなかった。


晩御飯を食べたとらとニイだったが

とらの回復力が異常に高く、枯れた声が既に回復していた。

さらにあれほど、出ていた吐血も出なくなった。

これは・・・いったい・・・とらは気づいた。

恐らく、幻術か、薬を飲まされた際の副作用、

つまり、これは現実では無い。そんな気がした。

とらは言った「あなたは、一体何者ですか」

ニイは言った「ふぁ!大事な先生やで!感謝せんかい!」

とら「ニイさん、ニイさんには本当に感謝しています。」

  「見ず知らずの私をここまで運んで下さった。このご恩は忘れません」

  「先生にも感謝しています。これが現実なら!」

呉晋「もう気づかれましたか、先生に言われて気づく人がほとんど」

  「先生に言われても信じず、気づかずに死んでいく人もいるんです」

  「私の名は呉晋。名医、華佗の弟子です。」

ニイは混乱し始めた。現実じゃないの!これ!

超うまいよ!超うまいんだけど!

ニイはラストスパートをかけて食べ始めた!

呉晋「それでは、先生が来たので、私はこれにて失礼します」

すると、呉晋は消えた。

ファッ?先生の先生?あれ?消えた?
食い物を頬張りながら、驚いた。
それでも口は動かした。

気づくとニイの横に紫色の猫が座っていた。


紫色の猫「おう、よく来たな。ワシの名はカダ。華とか佗とか呼んでくれ」

ニイ「あ、どうも」

ニイは食事を続けた。

とらは言った「状況を説明して下さい。私は生きてるんですか、死んでるんですか」

華佗は答えた「あー微妙だな。微妙。今ちょうど、運命の別れ道ってトコだ」

      「実際は、二匹とも死ぬんだ。順当にいけばな」

      「でまーそれじゃ面白くないから、ワシが救ってやろうかと」

      「きまぐれを起こしたわけだ。」

ニイは、食事を止めた。

(そういえば、なんかおかしい!)

とら「条件は何ですか、私は生きる為なら何でもやります。」

華佗「さすが、とらちゃん。話が速いね。超頭良いよね。」

  「簡単だ。ワシが今からテストをする。」

  「満額回答が出来れば、どちらかは生きれて」

  「出来なければ、二匹とも死ぬ」

とら「両方が生き残るという事は出来ないんですか」

華佗「あーそりゃちょっと難しいな。それじゃ面白くないだろ」

  「どちらかは、死んでもらうよ」

とら「わかりました。こちらはいつでも大丈夫です。」

ニイの表情が急激に曇り始めた。

(え?とらくん?何いってるの?恩人のワイを殺さないよね?)

とら「大丈夫です。私を信じてください。」


華佗「それでは、第一課題。今すぐ卵を産め!」

  「はい、スタート!制限時間は10分!がんばれー!」


ニイは叫んだ!「のおおおおおおお!!ノウノウ!!ノーウ!」

ニイ「先生、落ち着いて聞いて下さい。ワイらは2匹ともオスです」

華佗「知ってるよ!さあ、頑張れ!」

とらもこれにはどうしていいか、わからなかった。

ニイもオスが卵を産めるわけがないので固まっていた。

ニイ(こいつ絶対バカやろ・・・面白い、面白くないとかいうてるし。)

ニイ(よっしゃ!一発かましたろか!)

ニイは、華佗の頭の上に飛び乗った!

ニイ「お食事中の方はご注意ください~、汚物が通ります~」

  「ぶりぶりぶりぶり~~~」

ニイはフンを華佗の頭の上に落した!

華佗は叫んだ「ぎゃあああああああああああ!!」

華佗は消えてしまった!


とらは感心した。

(なるほど、あんな攻略方法があったとは・・・。)

ニイ「言っとくけどな。幽霊だか先生だかしりませんけどな」

ニイ「バカな質問に真面目に答える必要なんか無いんや」

ニイ「バカな質問には珍解答!これでええんやで」

ニイはニッコリ笑った。


華佗が現れた!「ファーーーーーック!!」

華佗「喜べ!ニイくん!君の死刑が確定した!」

  「この後、残り2つの質問に回答できても、生きるのはとら!決定」


ニイ「そ、そんなあああ!ワイの回答で決まりやないですか!」

  「審議です!先生、審議して下さい!」


華佗「うるさい!そんなルールはない!勝手に作るな!」

  「もう進めるぞ!第2問!」

  「今、日本は戦国時代だな。天下を取るのは、どの鶏でしょうか!」

  「いちば・・・」

とらは言った「軍鶏です」


華佗「問題を最後まで聞けよ!なんで軍鶏って分かるんだよ!」

とら「軍鶏は強いから、軍鶏なんです」

  「理屈じゃない、彼らを調べれば分かります。」

  「我々鶏の中では一部の鶏が、異常な興奮状態になると」

  「毛が逆立ち、普段の倍以上の力を出す事があります・・・」

  「軍鶏はそれが当たり前なんです。しかも生きる過程でそうなっているのです」

  「軍鶏は本当に、ぐんけいです」

華佗「なんだ、ワシより知ってるな・・・。恐ろしく賢いなおぬし。」

ニイは、まだうなだれていた。

(なんでやねん、なんでやねん・・・)


華佗「それでは最終問題です!これを正解すれば生きられます!」

  「ただし、不正解の場合は死にまーす!」

ファッ-?うおおお、やってるでえ!!ニイは生き返った!

とらは鼻で笑った。

華佗「究極の選択です」

華佗「今からおぬし等に与える体の候補をあげます」

華佗「その中から選んでください」

華佗「1.余命1年だけど何でも思い通りにすることが出来る体。」

華佗「2.不老不死の体。」

華佗「3.いつまで生きられるかわからない、一般的な体」

華佗「4.24時間たちっ放しになる体」

華佗「5.健康だけど、物凄く不幸になる体」

華佗「さあどれだ!」

ニイ(う~~ん・・2か、3か、4やな・・・面白い答えなら4か)

ニイ(でも実際、4だと困るしな・・・うーん)

とらは言った「5でお願いします。」

華佗は言った「なんでだ!」

とら「1は、つまりません。私が。」

とら「2は、死の無い所には生もない。だからダメです。」

とら「3は、多分、3を選んだら私はすぐに殺されるでしょう。」

とら「4は、面白いから、きっと本当に4にしてそれを見て喜ぶのでしょう」

とら「5は、一番やり甲斐があります。私がずっとほしかったものは」

とら「ずっと毎日、ほしかったものは健康です。」

華佗「うーん。流石だな。とらくんは正解!」

ニイ「えっとワイは。あれ、ちょっと待って下さい。ワイがまだです。」

華佗「貴様はワシにウン○ぶちまけた罪で死刑!確定!」

ニイ「ヒイイイイ、!ワイに罪は無い!冤罪や!」

華佗「まあ、そういうわけでそろそろ時間だ。諸君の幸運を祈る。」

華佗「とらよ、おぬしが言った通り、おそらく天下は軍鶏がとる。」

華佗「だが、その未来を変えることがあるならば、比内鶏か烏骨鶏だろう」

とらは言った「天下などに興味はありません」

とら「今は弟と再開したい。そして兄を弔いたい。それだけです。」

華佗「そうか。真面目だな!がんばれよ!」

華佗は再び消えた!

そして建物も消え・・・そして夜が明けた!

なんと今まで居た建物は廃墟だった!

ニイは言った「なんやなんや、本当に夢だったんか、これ・・・怖いわ」

とらは言った「いいえ、夢じゃないです。何とか生き延びたんです」

とら「最初から、返答次第では二人とも生かすつもりだったのでしょう」

とら「ニイさんは、1問目で生存確定だったんだと思いますよ」

とらはニッコリ笑った。

ニイは、まだおびえていた。

ニイ「早く帰ろうで~、怖いわ~」

とら「では帰りましょう!走りますよ!」

ニイ「なんでワイを置いていくねん!ちょっと飛ばしすぎやで自分!」


とらと、ニイは峨眉山を駆け足で降りて行った。

それを山頂から華佗と呉晋が見守っていた。

呉晋「なぜ、兄が生きている事を教えなかったのですか」

華佗「あいつは、頭が切れすぎる。それじゃ、面白くないだろう」

華佗「きっとすぐに出会い、あの3兄弟は天下をかき回す事になるだろう」

呉晋「先生的に、面白い展開ですか」

華佗「さすがに、頭にウン○をぶちまけられるインパクトには負けるがな。」

華佗と呉晋は声を出して笑った。


次回予告

ついに大詰めを迎える烏骨鶏編!

3兄弟の再開はありえるのか!

そして宿敵名古屋コーチンとの決着は!

次回、ワシの戦争日誌 烏骨鶏3

地獄から蘇ったやつほど恐ろしいものはいない・・・。

wasi








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